【自分の部屋にいても危険はある】
「私の部屋って換気用に小さな小窓があるんですよ。風通りが良くて気持ちいいので、家にいる時はたいてい開けておくんです。アパートの三階だし、まさかこんな小さな窓から中をのぞけはしないだろうって油断してたんですね。それでいつものように会社から帰って小窓を開けて着替えてた時、窓の外でピカッとしたような気がしたんです。窓の外を見ても、道をはさんだ向かいのアパートの窓があるだけで人影はなかったんですけど、もしかしたら、と思って部屋の明りを消して、ベランダのある窓の方から双眼鏡で向かいのアパートを見てみたんですね。そしたら、五階のある部屋の窓から丸いレンズが出ていて、左右に動きながら時々街灯か何かと反射してピカッと光るのが見えたんです。もうびっくりしちゃって、隣に住む女の子にもすぐに伝えました。本当に見えたのかどうかは分からないけど、もし今までずっと見られてたとしたらって考えると悔しいやら悲しいやら……。大家さんに言ったら、調べた上で警察に通報してくれるって言うんで少しは安心しているんですけど。自分の部屋がのぞきの対象になってたなんてショックですよ。しばらく立ち直れませんでした」出版社勤務松本君枝さんひとり暮らしは何といっても自分の城を持てる満足感がうれしいもの。でもそんな安らぎの空間にも思わぬ危険があるのです。絶対に安全と断言できる部屋など、今やありえないのだ!